第四期リリースのお知らせ 1 Nov.'15
作家のパーソナルアイを通じた映像表現を発信するレーベル、ソルコードは、
2005 年から計8 枚のDVD を発行してきました。
今回は、新作2作のリリースをお知らせいたします。
SC-009「 安楽島」鈴木光
SC-010「 休日映画 2009 - 2014」斎藤正和
(2015 年11 月1 日発売開始)
鈴木光( すずき ひかる) の「安楽島」は、シネマ・ヴェリテの手法を意識して制作され、フィクションの力によって他者を理解していくプロセスが記録されている作品です。
斎藤正和(さいとう まさかず)の「休日映画2009 - 2014」は、休日に家族を撮影しそれを短編映像として不定期にネット公開した映像群をまとめて一本の映画にした家族アルバムのような作品です。
SOLCHORD(ソルコード)のDVD は、アートDVD を扱う書店で購入できます。
また、インターネットによる通販は当ウェブサイトから、もしくは[ solchord.stores.jp ] からご利用になれます。
sc-009 安楽島 / 鈴木 光
「安楽島」 ある家族の本当の話/他者を理解していくプロセス
ある崩壊した家族に「ヒロシ」という異質な人物が入り込むことで、家族の関係が回復していった… 作者はそのような興味深い「本当の話」を聞き、それを役者に演じさせて撮影する。シネマ・ヴェリテの手法を意識して制作した本作には、フィクションの力 によって他者を理解していくプロセスが記録されている。ドイツ滞在中に制作した短編 “Das Strahlen” *を併録。
*ドイツ語=[光り輝く/放射線を発する]
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3800円(本体価格)+ 税
>お買い物の手引き
[作家コメント]
2011年に制作した作品 安楽島(36min) は、2008年に制作したGOD AND FATHER AND ME(36min)という自己のセルフドキュメンタリーの後に作ったものです。自分にとって必要なものは何か?欠けているものを作品で埋め合わせていく、それが必要でした。1作目のセルフで試みたことは、ただ純粋に撮りたっかったものを撮ったと思っています。そして、この安楽島は、そこから映画という問いへと一歩足を踏み出した形で物語が描かれていきます。それは、真実の話を 役者が演じるという形式から成り立っているからです。
この映画がDVDとして鑑賞者であるあなたのもとに届いて、見て下さる機会が生じたなら、それはあなたというパーソナルな存在・起源そのものにアクセスされ、意識の深いところで自分自身との対話が生じるでしょう。私自身、それをとても期待してこの作品を制作しました。私は、あなたにこの作品が届くことを願っています。
sc-010 休日映画 2009 - 2014/ 齋藤正和
「休日映画」 21世紀初頭のメディア技術で綴る家族アルバム
作者は休日に家族を撮影し、それを短編映像として不定期にネット公開している。本作はこれまでの映像群をまとめて一本の映画にしたものだ。第一子誕生の2009年から2014年まで、マスメディアが報道するニュースを盛り込みながら、家族に起こった出来事を多様な撮影手法によって記録している。沖縄旅行の映像をコンピュータに自動編集させた“A Piece of Sunsession #02”を併録。
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3800円(本体価格)+ 税
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[作家コメント]
2009年の第一子誕生を機に、家族を継続的に記録したいと思いました。
制作の指針として、撮りためた映像素材を後から見返しじっくり時間をかけて1本の映像を制作するのではなく、スケッチのようにさっと撮影・編集し、インター ネット上に随時公開していくライブ感を重視しました。そのことで短編・更新・映像を群として扱うなどネットワークを利用する映像のありかたを考えたいと思いました。
ネット公開が前提の作品なので、PC上で任意の順で動画を選び鑑賞することを想定していましたが、今回のDVDリリースにあたりこれまでの短編素材から使用するものを選び再編集を施し、新たな素材も加えながら上映という鑑賞形態に即した一本の映像作品としました。
個人の家族のスケッチがどの程度普遍性を持ち得るのかは甚だ疑問ではありますが、それでもどこかに共感を得る余地があることを期待して。
Edited & Published by Erde press